ビンテージ テント MOSS BILL MOSS氏の紹介
MOSSのテント、一時期の高騰は収まりましたかね(笑)
キャンプのテントの歴史話が出ると、避けて通れないMOSS。ドーム型テントのはしりです。今回はMOSSの『 Moss Tent Works 』を設立したBill Mossの話をしたいと思います。
下の写真、80~90年代MOSSテントのフラグシップモデル
シンプルでデザインも洗練され大人が立っても問題のない高さがあるMOSSのアンコール、いつも見ても素敵ですね~復活してくれないかな(まじ)
Bill Moss…言わずと知れたテントデザイナーの大御所。
デトロイト、ミシガン州で1923年に生まれ、幼い頃から彼は芸術的才能があったようです。 彼は1949年にフォード・タイムズのアーティストとしての仕事を取得する前に、ミシガン大学、芸術のレイトン学校で美術を学び、クランブルック・アカデミーのアートに在籍していました。筋金入りの芸術肌の人間だったようですね。フォードモーターのフォード・タイムズに在籍してた頃大きな作品を二つ世に送り出しています。
テントデザイナーとして彼はフォードモーター(フォード・タイムズ)で今日のキャンプスタイルを広く変えると信じ、1955年にポップテントを「ステーションワゴンリビング」として人気を博したパラウィング(タープ)を1957年に設計しました。
当時今まではこんなテントが主流でした。それと比較すると如何にMOSSのテントは先進的だったことがはっきりわかります。
1961年にタイム誌に特集が組まれます。空前のキャンプブームだったようですね。これにBILL MOSSの「Moss Pop-Tents and Wing tents」がブームの火付役だったようです。すごいですね。
Time Magazine, July 14, 1961. "This year, 16,500,000 people are headed for campgrounds--about 2,000,000." Note the bright Moss Pop-Tents and Wing tents that helped contribute to the growing popularity of camping.
POP-TENTの広告でしょうか?
PARA-WINGの当時の写真です。
1960年に彼はアナーバー、ミシガン州、彼自身のデザイン事務所、C.ウィリアム・モス・アソシエイツを設立しました。その後、1975年に彼とマリリン・モスで共同で『 Moss Tent Works 』を設立しました。
『 Moss Tent Works 』は、今までに無いようなデザインを中心にした裏庭用の幕、ビーチの幕製品、建築天蓋、高機能のキャンプのテントを設計しました、また製品の製造するために、カムデン、メイン州に拠点を置きます。その後 ビルは1983年に会社を辞め、後に72歳で1994年の彼の死まで、アリゾナ州の画家、デザイナーとして働いていました
一般的に知られてるテントのMossはBill Mossが1976年に創設したテントのブランドです。現在、テントと言えばドーム型が一般的ですが、このドーム型テント(Pop-Tent)を世界で初めて作ったのがこのBill Mossでした。Bill Mossはそもそもアート畑の出身、それゆえ Mossのテントはとてもアートであり芸術的でした。どれくらい芸術的かというと、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品になるくらいです。すごいですよね。
MoMA | The Collection | Charles William Moss. Star Gazer II Tent. 1982
MoMAに収蔵されているのは「Star Gazer II」というテント、Mossのテントをよく知る人はこのデザインはスターレットじゃない?って思うのですが 上の写真は特別なバージョンのようで、近代美術館の永久的なデザインのコレクションのためにシルクの生地から作られています。 ですから公式的にスターゲイザーなんですよ。一応(笑)。「Star Gazer=星を観察する者」と言う名前の通り、テントの天頂部がメッシュになっており、テントの中から空が見えるようになっています。その他のモデルでもありますが素敵ですよね。でもフライシート掛けると意味をなくしてしまいますが(笑)スターゲイザーのデザインは、冒頭のアンコールにも使用され、最も知られた代表的なデザインになりました
90年代に販売したときの一部のシリーズは下記の通り
Bill Moss がデザインした作品はデザイナー名が入っていない幕体だそうで、そこから確認をすると「Stargazer」、「Encore」、「Olympic」、「Outland」、「Starlet」、「12f Parawing」、「19f Parawing」、「StardomeⅡ」、「StardomeⅢ」あたりのようです。
彼曰く「テントは人が中に入ることのできる彫刻である」その「彫刻」を自然の中に置いた時や、テントの中に入って過ごす時の配色に関して彼独特の美学があったような気がします。テントにおける トリムの色は年代によって違いますが代表的にはバーガンディ、赤で、ベース本体は「ベージュ」もしくは「タン」で非常に落ち着いた色で自然に溶け込ませようと、デザイナーとしてテントの色彩にこだわったように思います。
世界のテント・アウトドア業界に新しいデザインの観念を植え付けたBill Moss 偉大な方だと思います。72歳で亡くなられたのはとても早く残念でしたね。
彼の業績は下記の本など出版されていますので興味ある方は是非どうぞ!!
ではキャンプで会いましょう!!
キャンプのテントの歴史話が出ると、避けて通れないMOSS。ドーム型テントのはしりです。今回はMOSSの『 Moss Tent Works 』を設立したBill Mossの話をしたいと思います。
下の写真、80~90年代MOSSテントのフラグシップモデル
シンプルでデザインも洗練され大人が立っても問題のない高さがあるMOSSのアンコール、いつも見ても素敵ですね~復活してくれないかな(まじ)
Bill Moss…言わずと知れたテントデザイナーの大御所。
デトロイト、ミシガン州で1923年に生まれ、幼い頃から彼は芸術的才能があったようです。 彼は1949年にフォード・タイムズのアーティストとしての仕事を取得する前に、ミシガン大学、芸術のレイトン学校で美術を学び、クランブルック・アカデミーのアートに在籍していました。筋金入りの芸術肌の人間だったようですね。フォードモーターのフォード・タイムズに在籍してた頃大きな作品を二つ世に送り出しています。
テントデザイナーとして彼はフォードモーター(フォード・タイムズ)で今日のキャンプスタイルを広く変えると信じ、1955年にポップテントを「ステーションワゴンリビング」として人気を博したパラウィング(タープ)を1957年に設計しました。
当時今まではこんなテントが主流でした。それと比較すると如何にMOSSのテントは先進的だったことがはっきりわかります。
1961年にタイム誌に特集が組まれます。空前のキャンプブームだったようですね。これにBILL MOSSの「Moss Pop-Tents and Wing tents」がブームの火付役だったようです。すごいですね。
Time Magazine, July 14, 1961. "This year, 16,500,000 people are headed for campgrounds--about 2,000,000." Note the bright Moss Pop-Tents and Wing tents that helped contribute to the growing popularity of camping.
POP-TENTの広告でしょうか?
PARA-WINGの当時の写真です。
1960年に彼はアナーバー、ミシガン州、彼自身のデザイン事務所、C.ウィリアム・モス・アソシエイツを設立しました。その後、1975年に彼とマリリン・モスで共同で『 Moss Tent Works 』を設立しました。
『 Moss Tent Works 』は、今までに無いようなデザインを中心にした裏庭用の幕、ビーチの幕製品、建築天蓋、高機能のキャンプのテントを設計しました、また製品の製造するために、カムデン、メイン州に拠点を置きます。その後 ビルは1983年に会社を辞め、後に72歳で1994年の彼の死まで、アリゾナ州の画家、デザイナーとして働いていました
一般的に知られてるテントのMossはBill Mossが1976年に創設したテントのブランドです。現在、テントと言えばドーム型が一般的ですが、このドーム型テント(Pop-Tent)を世界で初めて作ったのがこのBill Mossでした。Bill Mossはそもそもアート畑の出身、それゆえ Mossのテントはとてもアートであり芸術的でした。どれくらい芸術的かというと、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品になるくらいです。すごいですよね。
MoMA | The Collection | Charles William Moss. Star Gazer II Tent. 1982
MoMAに収蔵されているのは「Star Gazer II」というテント、Mossのテントをよく知る人はこのデザインはスターレットじゃない?って思うのですが 上の写真は特別なバージョンのようで、近代美術館の永久的なデザインのコレクションのためにシルクの生地から作られています。 ですから公式的にスターゲイザーなんですよ。一応(笑)。「Star Gazer=星を観察する者」と言う名前の通り、テントの天頂部がメッシュになっており、テントの中から空が見えるようになっています。その他のモデルでもありますが素敵ですよね。でもフライシート掛けると意味をなくしてしまいますが(笑)スターゲイザーのデザインは、冒頭のアンコールにも使用され、最も知られた代表的なデザインになりました
90年代に販売したときの一部のシリーズは下記の通り
Bill Moss がデザインした作品はデザイナー名が入っていない幕体だそうで、そこから確認をすると「Stargazer」、「Encore」、「Olympic」、「Outland」、「Starlet」、「12f Parawing」、「19f Parawing」、「StardomeⅡ」、「StardomeⅢ」あたりのようです。
彼曰く「テントは人が中に入ることのできる彫刻である」その「彫刻」を自然の中に置いた時や、テントの中に入って過ごす時の配色に関して彼独特の美学があったような気がします。テントにおける トリムの色は年代によって違いますが代表的にはバーガンディ、赤で、ベース本体は「ベージュ」もしくは「タン」で非常に落ち着いた色で自然に溶け込ませようと、デザイナーとしてテントの色彩にこだわったように思います。
世界のテント・アウトドア業界に新しいデザインの観念を植え付けたBill Moss 偉大な方だと思います。72歳で亡くなられたのはとても早く残念でしたね。
彼の業績は下記の本など出版されていますので興味ある方は是非どうぞ!!
ではキャンプで会いましょう!!
VOLVO 240 ワゴン 修理備忘録(その6)電気系
昔乗った車
VOLVO 240 ワゴン 修理備忘録(その5)燃料系
GWはポートランドに行ってVintageShopに行きました(3)
キャンプじゃないよ~OMMに参加しました。
GWはポートランドのアウトドアショップ行ってきました(その2)
GWはポートランドへ行ってきました(その1)
Morgan4/4 ついにクラッチ交換&備忘録
”VOLVO 240 掲示板”の残影(16)
”VOLVO 240 掲示板”の残影(15)
VOLVO 240 ワゴン 修理備忘録(その5)車検
ビンテージ コールマン 500 スピードマスター レストア日記③
ビンテージ 水筒 グランテトラとLAKEN
”VOLVO 240 掲示板”の残影(14)
今年の夏休みは西表島
”VOLVO 240 掲示板”の残影(13)
ちょっと驚いた Goal Zero LIGHTHOUSE micro
ビンテージ コールマン キャンプオーブン
浩庵キャンプ場
久しぶりにランタン・ストーブのメンテ
昔乗った車
VOLVO 240 ワゴン 修理備忘録(その5)燃料系
GWはポートランドに行ってVintageShopに行きました(3)
キャンプじゃないよ~OMMに参加しました。
GWはポートランドのアウトドアショップ行ってきました(その2)
GWはポートランドへ行ってきました(その1)
Morgan4/4 ついにクラッチ交換&備忘録
”VOLVO 240 掲示板”の残影(16)
”VOLVO 240 掲示板”の残影(15)
VOLVO 240 ワゴン 修理備忘録(その5)車検
ビンテージ コールマン 500 スピードマスター レストア日記③
ビンテージ 水筒 グランテトラとLAKEN
”VOLVO 240 掲示板”の残影(14)
今年の夏休みは西表島
”VOLVO 240 掲示板”の残影(13)
ちょっと驚いた Goal Zero LIGHTHOUSE micro
ビンテージ コールマン キャンプオーブン
浩庵キャンプ場
久しぶりにランタン・ストーブのメンテ
この記事へのコメント
WindyLadyさんこんにちは
新着からお邪魔させていただきました。
MossマニアではないのですがMossテントは好きです、MoMA(ニューヨーク近代美術館)にある展示テントの話は初めて知りました。
どうみてもスターレットですね。(笑)
参考になる記事をありがとうございました。
新着からお邪魔させていただきました。
MossマニアではないのですがMossテントは好きです、MoMA(ニューヨーク近代美術館)にある展示テントの話は初めて知りました。
どうみてもスターレットですね。(笑)
参考になる記事をありがとうございました。
シッポナさん
はじめまして、訪問ありがとうございます。
そうですよね~知ってる人はスターレットだと思いますよね(笑)
おさらいも含め今回色々調べましたがBill Mossがこの業界に与えた影響は大きいですね。時代と共に忘れられていく運命ですが。
また時間があるときにでも寄ってください!
ありがとうございました。
はじめまして、訪問ありがとうございます。
そうですよね~知ってる人はスターレットだと思いますよね(笑)
おさらいも含め今回色々調べましたがBill Mossがこの業界に与えた影響は大きいですね。時代と共に忘れられていく運命ですが。
また時間があるときにでも寄ってください!
ありがとうございました。
はじめまして、こんばんは。
僕も新着から辿ってきました。パラウィングがとても綺麗でしたので思わず!
MoMAのテントの理由が分かりました。
スターレットの間違いだというのを、どこかのブログで見たことがありましたが、今やっと納得しました(笑)
お気に入り登録させてください!
僕も新着から辿ってきました。パラウィングがとても綺麗でしたので思わず!
MoMAのテントの理由が分かりました。
スターレットの間違いだというのを、どこかのブログで見たことがありましたが、今やっと納得しました(笑)
お気に入り登録させてください!
tapさん
はじめまして!
おじさんのブログに(笑)
訪問していただきありがとうございます!!
ぼちぼち更新してますのでお時間があればお越しください
今後ともよろしくお願いします。
はじめまして!
おじさんのブログに(笑)
訪問していただきありがとうございます!!
ぼちぼち更新してますのでお時間があればお越しください
今後ともよろしくお願いします。
90年代初め、ソロキャンプにはまり、モスの12フィートタープ持ってます。
テントは高くて買えず、アクシーズクイーンのソロテントで孤高キャンプしています。そのタープでキャンプしている時、学生キャンパーに アッ モスだ
って言われたのが、忘れられません。
復活しないかな。
テントは高くて買えず、アクシーズクイーンのソロテントで孤高キャンプしています。そのタープでキャンプしている時、学生キャンパーに アッ モスだ
って言われたのが、忘れられません。
復活しないかな。
貴久さん
コメント、訪問ありがとうございます。
90年代初めにソロで12fのパラウィングですか!渋いですね。
同じ世代ですね~
ガイドライン4本で張るタープなんていまどき無いですもんね。
そのシルエットの良さをわかるお客さんがいれば限定本数で
再販するならどうでしょうか?今の時代は難しいかな(笑)
ぼちぼち古い手持ちの商品でブログ書いてますので
時間がありましたら是非、またお越しください。
お待ちしております!!!
コメント、訪問ありがとうございます。
90年代初めにソロで12fのパラウィングですか!渋いですね。
同じ世代ですね~
ガイドライン4本で張るタープなんていまどき無いですもんね。
そのシルエットの良さをわかるお客さんがいれば限定本数で
再販するならどうでしょうか?今の時代は難しいかな(笑)
ぼちぼち古い手持ちの商品でブログ書いてますので
時間がありましたら是非、またお越しください。
お待ちしております!!!