ビンテージ 魔法瓶 スタンレーとアラジンとサーモス

WindyLady

2018年06月18日 20:03

ビンテージ 魔法瓶 スタンレーとアラジンとサーモス

皆さん、普段、キャンプ行くときとか、魔法瓶って使ってます?
水筒って言うか? 結構、魔法瓶って響きが好きだな(笑)
あと、ガラス製の魔法瓶が好きです。変態?wwwww


「暖かいものを入れても冷めない、冷たいものを入れても暖まらない」
「温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままに保存する瓶」

20世紀初頭、日本において初めのコピーは「保温保冷24時間保証真空瓶」(爆)
やがてこの長い名称は流行らず一般的な呼称として魔法瓶と呼ばれるようになります。
そもそも日本においては1909年、日本に初めて魔法瓶が輸入され、2年後の1911年に大阪の日本電球という会社で国産化。国産品第1号が誕生しました。「魔法瓶」という名称は日本電球の商標でしたが、登録商標としなかったために一般名称となってしまいました。「魔法瓶」って素晴らしいコピーですよね~
余談になりますが日本国内の有名魔法瓶は?というと、ご存じ、有名どこは象印とタイガーですね。共に同じ時期(大正) に大阪で誕生しました。当初は象印と虎印です。その2社。現在は、象印マホービン株式会社とタイガー魔法瓶株式会社、漢字とカタカナの組み合わせがそれぞれ面白いですね。


Thermos 「サーモス」



はじめの頃は魔法瓶創世なのでガラス製、(ゆえに電球のガラス作成能力が一番重要だったので国産初めは電球の会社でした)内側に銀メッキを施した二重壁ガラス瓶がベースになっています。当初は1891年、イギリスのデュワー氏が液体酸素保存用に内側に銀メッキを施した二重壁ガラス瓶を製作しました。これは彼の名をとってデュワー瓶(w:Dewar flask)と呼ばれました。この学術用の容器を1904年に、ドイツのThermos (テルモス)社が商品化に成功しました。商品名テルモス(サーモス)の誕生です。歴史的に一番古いです。ガラス瓶ですね。空気のないところでは熱は伝わらないので、瓶の熱が外ににげたり、外の熱が瓶の中に伝わったりしない仕組みになっていました。また、瓶の内部に銀メッキをすることによって、より熱が外ににげないような工夫もされました。昔は落とすとガラスが割れました。しかしながら当時としては画期的だったのでしょうね~



ところでThermos 「サーモス」ですが日本の会社に買収されます。日本酸素って会社が買収。日本酸素は、1978年に世界初のステンレス製真空断熱魔法瓶を開発・発売。1980年9月には日酸サーモを設立(現、サーモス株式会社)し、魔法瓶事業を行っていました、バブル絶頂の1989年にイギリス、アメリカ、カナダのサーモス・グループを傘下におさめ、続いて本家に当たるドイツ社も取得しました。その後、2001年10月に旧日本酸素の家庭用品事業部門であるサーモス事業本部を会社分割し、日酸サーモと統合して、サーモス株式会社を設立し現在は大陽日酸の完全子会社になっています。 商品開発、技術開発、品質管理などの機能を金属加工で有名な新潟県燕市の新潟事業所に置きながら世界のThermos 「サーモス」を日本から発信しています。

これはサーモスのクラシック復刻シリーズ
これはこれで結構かわいい!!




ガラスの真空ビンが発明されてから約60年後、1965年にウイリアム・スタンレー氏により発明されたステンレススチール製魔法瓶が世に出ます。これが皆さんご存知のSTANLEY「スタンレー」になります。ちなみに当時はスチールだけど真空じゃないよ(笑)




ところでSTANLEY「スタンレー」の親会社はどこでしょうか?
Aladdin という会社、昔はランプ、もしくはストーブで有名。魔法瓶でも有名です。

20世紀初頭のアメリカとカナダは大部分が超田舎だったので当然電気なんて引かれてないわけで、そういう未開の地、 そういうまだ未開の土地にたいするランタン(ランプ)販売は、コネチカット貿易会社が設立された1907年に始まりました、この会社は北米でドイツのPracticus白熱マントルバーナーを輸入販売する独占的ライセンスを取得しました。儲かったようですね。この頃って電気ないし優秀なランプは飛ぶように売れたのでしょう。 同社は、ライセンスを取得してバーナーと一緒にランプベースを製造しました。 こうして、アメリカ版のPracticusランプが生まれました。

この頃のランタン・ランプの販売がKEYになって現在も含めアウトドア製品の発展の基礎になっていますよね。1900年前後のヒュアハンドランタンとDIETZも販売権独占したりして面白いですよね。

コネチカット貿易会社の初期に独立し、独占的な販売地域を与えられた販売代理店、1907年Victor Samuel Johnson Sr.(1882-1943)(以後:ビクター・ジョンソン) はミネソタ州ミネアポリスにWestern Lighting Companyを設立しました。 同社は、 Practicus 、外国製マントル、その他外国のアルコール灯を販売する権利を取得しました。

ビクター・ジョンソンはネブラスカ生まれ。 アイオワ石鹸会社の石鹸販売員をしてましたが、彼は灯油マントルバーナーに興味を持ち販売を始めます。 彼は販売する灯油ランプに有名な物語「アラジン」から商品名「アラジン」を選びました。やがてそれが商標や会社名に代わることになります。

1907年
シカゴ・イリノイ州に移住し、マントルを販売し、
マントル・ランプ・カンパニー・オブ・アメリカを設立。
1908年
彼は設立書類を提出し、商標名 "Aladdin"を申請。
1908年
アメリカで創業したアラジン社。当時はいくつかの
灯油のマントルランプを扱う。
1909年
ジョンソンは、他のマントルランプより効率的であることが
判明したアラジンランプをメインに導入。
「魔法のランプ」から「アラジン」をブランドとして販売開始。
1911年
さらに進歩したマントルキャップとバーナーコーンを
組み合わせたモデルを販売。
1917年
米軍向けのAladdin サーマルウェアジャー
と呼ばれる断熱調理皿の製造を開始。
サーマルウェアの導入により、同社は熱いと冷たい
コンテナへのベンチャー投資を開始。
1919年
マントル・ランプ・カンパニー・オブ・アメリカが英国に
子会社Aladdin Industries Inc.を設立 。
Aladdinサーモウェアジャー(Thermalware®)と
真空ボトル製品を販売するため、The Mantle Lamp Company
の子会社として設立。
1924年
「世界最大のパラフィンマントルランプハウス」と言われた。
1930~40年代
魔法瓶市場への供給が順調に伸び現在に至る。

世界における魔法瓶の
トップメーカーになる基礎を作りました。

タータンチェックの魔法瓶 現行のAladdinです。

いろんなメーカーが真似してますね。このモデル。




Aladdinは1965年にウイリアム・スタンレー氏により発明されたステンレススチール製魔法瓶「スタンレー」の製造権を取得してからは、飛躍的にシェアを獲得し、現在の地位を不動のものとしました。その後STANLEY(スタンレー)は、Aladdin より販売されます。

今はこの方がメジャーですよね~(笑) 


余談ですが1930年代初頭に英国の別会社でブルーヒーターの原型が開発され、後に会社が合併。その石油ストーブの商品名は『Aladdin BLUE FLAME』と名付けられました。そうあのアラジンストーブですよ~





さて私の持ってるヴィンテージの魔法瓶ですが、代表的なサーモス
昔のサーモスって本体に取っ手が付いてないんです。蓋のコップがスクリュー式で蓋のコップの取っ手を持つ感じなんですがこれだけ古いとコップの取っ手もっても本体から外れそうで怖いwwww外れたら一発で中のガラスが割れる。で、自作の取っ手を革製品で作りました。



コップが2個ついてるのよね。



もっと磨けばいいのにwwwww 年式としては1960年代くらいか?



日本ではメジャーではないけどUSでは結構売れてる魔法瓶UNO-VACとサーモス



UNO-VACはオールステンレスの上、取っ手まで付いているの扱いやすく、見た目も格好いいです。


このUNO-VACはタフさが売り物でUSのビンテージ水筒でも、人気がある。
年代的には1970年代の製品。


裏の刻印はこんな感じです




下の写真はスタンレーが出るまではこれがメジャーのAladdinの魔法瓶。
このタータンチェックが一世を風靡しました。サーモスも象印もタイガーも真似しました。見たことありませんか?似たような製品。そのくらい売れたんです。



元箱はこんな感じですが1970年代くらいかな?はっきり調べたことはないけど。



赤のチェックとブルーのチェックの2種類を持っています。

ブルーのほうは取っ手付き、結構軽いので持ち運びは楽です。


こんな魔法瓶にコーヒー入れてキャンプに向かう道中で一杯飲むのが好きです。
これからはアイスコーヒーかな!!
我が家ではネッスルの無糖アイスコーヒーをこの中に入れてキャンプに向かったりします



スタンレーのビンテージの魔法瓶は持っていないけどご紹介。
去年の夏にヨセミテいった帰りに寄ったパソロブレスのアンティークショップに有ったビンテージのスタンレー



これはこれで趣があっていいですね。だいたい30ドル未満で売られていました。



さて、あまり皆さんが取り上げない魔法瓶の話いかがでしたでしょうか?

個人的には好きなアイテムなんです。で、一時期ビンテージな魔法瓶を集めていました。アラジンは現代的だし結構かわいいしwwww
ただ、私のように詰め替えるより今の時代はペットボトル買って終わりって家族の方が多いでしょう。特に冬場は良いです。キャンプ場に行ってコーヒーを沸かして(沸いた傍からすぐ冷えてしますので)魔法瓶に入れると重宝しますよ。

がさばるし、めんどくさいか~ 
現実主義の奥様達には受けないか~

でもゴミは持ち込まないし、結構エコな上にノスタルジックな感じを再評価してもいいかも、、、、と思います。
わたしは結構めんどくさいのが好きです(笑)

もしよければヤフオクやメルカリで当たってみればそんなに高い金額ではないので結構楽しめますよ~2000円~くらいかな。ワンポイントのおしゃれアイテムにいかがでしょうか?使いこなしてねwwwww



ではではいつかキャンプで会いましょう!!!


関連記事