鎌倉に似合うバイクを探して　プジョー　ヴォーグSP

鎌倉の現在の場所に越してから嫁さんのために車を使用しなくても良いお使いや多少の不便さの解消するための足バイク購入を検討しました。普通は国産スクーター当たりが適当だと思うのですが折角だから趣味延長でバイクを探すことにしました。
でも書きましたが、前から乗りたかったモペッドを検討することにしました。どちらにしてもどのモペッドも新車だとかなり高額。値段を調べるとため息が出ます。どの車両も20万オーバーこれは新車は無理だな～というのが正直感想でした。
中古を想定するとすでに車種が限定されます。販売台数が多ければ必然的に中古の球数も増えるもの、対象はヴォーグ・チャオ・トモスの3車種で検討です。












トモスとヴォーグはカラーバリエーションも豊富で当時は販売店もしっかりしていました。チャオも球数はありましたしかしながら他と比べてちょっと見た目が非力そう、坂の多いこの近所じゃきついかなと候補から外しました。モトスとヴォーグ、あとはサポート体制、部品の供給など考えてみました。近所には販売店もないのでサポートは自力をある程度覚悟、国産品パーツの流用ができるか等検討した結果ヴォーグSPをターゲットに検討を進めることにしました。ヴォーグが良かったのはSPというモデルが日本仕様であったことです。

こちらはフランスのプジョーの二輪車部門であるプジョーモトシクルより販売されているモペットです。本国フランスでは、郵便配達であったり、警察のパトロールにも使われたりと国民的な乗り物です。




日本向けヴォーグSPの便利な各部仕様（現在は販売終了）

まず装備です。
フランスはウインカー無しでもOKなので直輸入のものはウインカーが無く、当然ウインカースイッチなるものがハンドルに付いていません。
日本仕様のSPはフランスで日本仕様で作っていますので、ウインカーとスイッチが付いています。



またヴォーグSPにはシート下に小物入れが付いていてオイルボトルが標準装備になっています。




ヴォーグをはじめとする海外のモペットは混合ガソリンですのでガソリン給油の際に2ストのオイルを混ぜる仕組みになっています。日本では入手が困難なので給油の際に自分でオイルを携帯し、タンクに適量のオイルを混ぜる必要があります。給油の場合、小物入れにオイルをボトルに入れて持ち運ぶ必要があります。

その他、バーロック（盗難防止の鍵）、燃料タンクの鍵、シート下の工具入れ、携帯空気入れが標準装備になっているとの事です。




ヴォーグSPのタイヤサイズは、ホンダのスーパーカブと同サイズですので、基本的にどこのオートバイショップでもパンク修理、チューブ交換、タイヤ交換が可能です。

オプションですがフランス郵便La Posteが使用するステーを取り付けることが可能です。フロントに大きなかごを装備することの出来るステーです。写真の通りウインカー･ヘッドライトの取り付け位置が下方に移動してます。フランス郵便La Posteが使用するステーは最初は付いていませんでしたが非常に付けた姿が良かったのでSPを入手後、当時杉並区永福町にあるコネクティングロッドまでステーを買いに行きました。すぐポン付できるかと思いましたが若干取付する時前後左右取付の穴に合わせるため力で強制修正しないと取付られませんでした。微妙に合わなかった覚えがあります。ただこのステーを付けて籐籠を付けてるプジョーはあまりないので非常に気に入っています。今も入手できると良いですね。




購入を決定するためにいくつか中古車販売店や正規代理店、並行輸入店舗等見回りましたが
結局、購入はヤフオクで落としました。購入金額は8万7千円（送料含む）でした。ステーが後から購入しましたがいくらか忘れました（笑）1万5千円くらいだったかな？
















【使い方】
ヴォーグ のエンジン始動には二つ方法があります。
①走り駆けはペダルを回し走りながらエンジンを駆ける
②センタースタンドを立てペダルを「立ち漕ぎ」してエンジンを駆ける。
上記いずれの場合でもペダルの側にある切り替えレバーを「バイクモード」にスライドする。エンジンを駆けるときにハンドルの右側にあるデコンプレバーを押しながらペダル漕いで、デコンプレバーをパッっと離すとエンジンがかかり易いです。ちなみにヴォーグ はバッテリはないのでセルモーターを回すなど機能はありません。人力始動です（笑）
ブレーキは前後ドラムで、右レバーがフロント、左レバーがリアのブレーキです。

【アドバイスと備忘録として】
パーツリスト
http://www.peugeot-moto.com/parts.html
http://www.centrum.jp/shop/index.php?main_page=index&cPath=105_106_107
取扱いショップ一覧
http://www.peugeot-moto.com/shop.html

【オイル】
多少高い全合成オイルを使用すべきという話もありますがちゃんとしたメーカーなら大丈夫かと思います。モペッドは２ストでオイルとガソリンと一緒に燃焼するので、まじ安物オイルでは白煙をまき散らし、マフラー内部へのカーボン蓄積を早める可能性があります。
プジョーの場合メーカー推奨はイタリアのAgip社による Tec 2T （リッター1800円程）ですが手に入りにくいです。
こだわるならカストロールの全合成オイル Power 1 2T （500ml入り\1000円程）


鎌倉のコーナンホームセンターのバイク用品コーナーなどでも手に入いる
カストロールの銀色の缶入りは部分合成オイルGo　2T （リッター\800円程）でも十分だと思います。



【ガソリン】
ハイオクではなくレギュラーで十分です。ハイオクに含まれる添加剤は意味がないと考えます。

【プラグ】
デンソー/DENSO イリジウムパワー IWF16(V9110-5359) 1本箱入 プジョー/PEUGEOT VOGUE SP　JANコード/ISBNコード：0042511053595が良いと思います。

【感想】
昔、国内発売して新車購入のユーザーの半分以上が女性だったとのこと。確かにおっさんが乗るよりも女性に乗ってもらった方が断然絵になると思います。そんな感じで ヴォーグ は嫁さんに使ってもらいたいと思いました。ヴォーグSPはフランス仕様の状態で輸入されるのとは少々仕様が違い日本向けに細かな改良をしているので、中古で入手しても手直しする部分、処理が少ないし、扱えるショップも探せる感じがします。

実際モペッドに乗ってみると、その操縦感覚が漕がない自転車と言う感じで、ゆったりとした気持ちで道を流せます。もともと性能が大したことないのでゆっくり走る気分が最高です。エンジンさえ駆ければ自転車と比べればはるかに楽なので、これが楽しくないわけがな～い。パタパタとした軽いエンジン音を立てながら、普段のアシとして毎日使ってあげる。買い物でもお出かけでも気軽に使える。使う楽しさ、所有する喜びも感じさせてくれる一台だと思います。


嫁さんと一緒にモペッドで海辺の公園にピクニックに行きたいと思います。